社内SEとして転職するときの注目ポイント!
どのような職種でも、働いている中で苦もあれば楽もあります。「社内SE」と聞いて「楽な仕事」というイメージをもつこともあるでしょう。しかし、いざ転職をしたときにイメージと大きく違ったり、仕事内容を把握していないために転職、その後の勤務がうまくいかないこともあります。ではどのような仕事をして、どんな能力が重視されるのか「社内SE」の世界を覗いてみましょう。
社内SEって、どんな仕事?
業務の範囲は企業によって違います
社内SEは「パソコンのトラブル解決」「システム開発のためのマネジメント」が主な仕事です。企業によって求められる業務の幅は違います。例えば、社内SEとしての仕事全般を求められる場合や、IT環境の整備を中心とした業務が求められることもあります。自分が注目した転職先がどのようなニーズをもって求人を行っているか確認することも大切です。
企業が抱えているプロジェクト数や規模によっては、システム全体に関わる機会は少なくなりますし、システムを内製している企業ではマルチタスクをこなす能力が必要となります。
「コミュニケーション能力」「問題解決能力」が求められます
パソコンのトラブル解決には、相手がどのようなことに困っていて、どうずれば問題が解決するのか瞬時に判断することが求められます。パソコントラブルを抱えている相手が必ずしもパソコンに詳しいわけではないため、トラブルの内容も詳細が分かり難い場合があります。本当に解決しなければならない問題は何なのか、相手とコミュニケーションをとって迅速に対応する必要があります。
また、システム開発をマネジメントしていく上で、他部署との綿密な打ち合わせや情報共有などが必要となってきます。この場合でも必ずしもシステム開発について詳しい人が打ち合わせ相手となるわけではありません。
このように、社内SEとはコミュニケーション能力や問題解決能力が大きく求められる仕事でもあります。
社内SEは「自社のために」、客先常在型SEは「他社のために」
社内SEは自社のパソコントラブルを解決したり、自社のシステム開発のためのマネジメントを行ったりします。同じ社内で仕事をしていても、客先常在型(開発)SEとは業務内容なども違います。社内SEは自社のシステム開発のマネジメントを行って開発SEにシステム開発を依頼したり、進捗や工数の管理、調整などを行ったりします。社内SEは自社のシステムの10年、20年先について考慮しながらマネジメントを行うため、PDCAを回していく能力などが求められます。
開発SEは他社のシステム開発に関わるため「発注される側」という傾向があります。自社のシステム開発のほとんどを開発SEに依頼している場合、社内SEは自らがシステム開発を行う機会が少なくなります。その点、開発SEは常にシステムを開発する業務を中心としていますので、各部署との綿密なコミュニケーションなどが求められることは少なくなります。
自信を持って!社内SEへの転職
社内SEには「コミュニケーション能力」「問題解決能力」が必要だとしたら、自分は開発SEしか経験がないから社内SEへの転職は難しいのではないか、そう思っている人もいるかも知れません。
しかし、SEという仕事はただただプログラミングしていくだけではなく、その中でエラーを回避する方法であったり、プログラムにシンプルさや効率性を重要視したりしています。このことから、すでに問題解決能力などが身についているはずです。
さらに、受注先とのコミュニケーションをとりながら業務を進めているため、コミュニケーション能力も低くありません。どの仕事でもそうですが、納期遵守のために進捗管理や自らのマネジメントなどをしっかり行わないと業務を効率よく回すことはできません。
このようなことから、開発SEの経験しかなくても社内SEとしての適性はしっかり培われていると考えられます。
気になるお給料は?お給料アップや採用のポイントとは?
「いざ、転職!」というとき、どうしても気になるのがお給料や待遇です。社内SEの平均年収は約500万円ほどといわれています。企業の給与ベースよりも上の給料額を目指すのであれば、自身の経験やスキル、そして「今後の期待度合」をアピールする必要があります。
自身が経験してきた仕事内容がどのようなものなのか、強みは何なのか、明確に具体性をもって伝えましょう。
さらに「今後の期待度合」として、将来どのようなことをしていき、その意欲はどのようにあるのかといったキャリアプランをしっかりと伝えることが大切です。加えて「個人の魅力」を重要視する企業もあります。自分の個性や人柄をしっかりと伝え「会って話してみたい」という気持ちを持ってもらうことも必要です。
個性と経験、新しいことへの興味をはっきり伝えよう!
転職の際には、どんなふうにアピールをすればいいでしょうか?まずは「社内SE」の仕事内容を振り返ってみましょう。社内SEは「パソコンのトラブル解決」「システム開発のためのマネジメント」が主な仕事でした。そのためにはコミュニケーション能力や問題解決能力が重要視されます。この重要視される能力について、自己の経験から客観的に伝えることがポイントです。
職務履歴の中に、自分ならではの「売り」を盛り込むことが大切です。
さらに、今まで経験になかったことも、今後こなしていく必要があります。未経験の業務についての意気込みをしっかりとアピールしましょう。この部分を重要視している企業は少なくありません。今後何をしていきたいのか、どんなスキルを伸ばしていきたいのか、そのためには自分はどのように行動していくのかを明確に伝えてみてはいかがでしょうか。